私の経験では、はっきりとAが原因であった場合は、B以下の原因の時よりも「原因がはっきりしているので、具体的な対応策を実施できる事」「全校で共通理解し、情報を共有しながら学校で見守り、対応策を徹底させることができる事」などの事から、不登校を解決できた事例が多くありました。
DのCAの場合でも、本人の気質を考えたうえで学校での対応策を講じればよいので、学校でできることはいくらでも考えることはできます。
ただ、残念なことに、多くの原因はB、Cであると思われるのに保護者がそれには目を向けず、担任や学校に原因があると責任追及をされたり、担任やクラスが替わるまで、児童の登校を拒否されたりする様な事も時々ありました。
また、B、Cではないにしても、明らかにAだけの原因ではなく、Dであり、ABCが絡み合っているという事例も多くありました。
そのような時には、とても時間がかかりますが、様々な方向から原因を究明するとともに、時間をかけて丁寧に保護者や本人に一つずつ説明しながら、主となる原因がAやAだけでない事に気づいていただき、対応策を共に考えさせていただくしかありません。