大阪府 高槻市立阿武野中学校

【公開日】2025年4月

独自の探究学習×キャリア学習で生徒の自主性を育む!

阿武野中学校3年生担任
濱口先生

 

tobira開催2年目の高槻市立阿武野中学校。中学校では質問が出づらい印象がありますが、1学年の生徒数が160名を超える中、各教室でたくさんの質問をいただきました。また、探究学習に非常に力を入れていて、キャリア学習と探究学習をうまく連動させている学校でもあるため、今回は、探究学習の考え方や進め方、キャリア学習の在り方についてお伺いしました!

ー探究学習とキャリア学習

本校では「探究学習」に力を入れており、しっかり時間を取って、独自の取組みを行っています。1、2年生は学校側で探究するテーマを用意しますが、3年生は各自 自 由に設定し、似ているテーマを選んだ生 徒同士 で集まり、グループワークで進めます。このグループワークで、探究テーマに関連する企業やプロフェッショナルを生徒たち自らが探して連絡し、実際に話を聞く流れになっています。現時点で興味があることを深掘りすることで将来やりたいことが見えてくるため、本校でのキャリア学習は、探究学習と連動して実施しています。

ー体験重視の探究学習

本校の探究学習の目玉は、東京への修学旅行です。事前に生徒自らが話を聞きたい企業や団体を探し、電話をかけてアポを取り、修学旅行中に訪問します。もちろん、電話の際に断られることもありますが、それも含めてキャリア学習だと思っています。修学旅行後は、地元企業へ訪問し、東京と地元の違いについて考察します。この流れでtobiraも実施し、異なる複数のプロから、自身が探究してきたテーマに関する話を聞くことで、より深い知識を習得し、より広い視野を持てるようにしています。

ー探究委員の役割と職業の選び方

「探究委員」という委員会も本校独自の制度ではないでしょうか。探究学習は、探究委員が中心となって進めることにしています。tobiraはキャリア学習ですが、本校にとっては探究学習の一環です。そのため、tobiraの進行などは探究委員の役割にしており、受講する生徒から質問が出ない時は探究委員が率先して質問をするなどのルールを設けています。ただ、昨年は聞きたい職業を探究委員だけで決めましたが、今年度は3年生全員にアンケートを取って決めました。念の為、第3希望まで希望を取りましたが、第2希望までで全員を平均に割り振ることができました。今回は全員が各自 聞きたい職業を選ぶことができたので、より参加意識が高まり、聞く職業について自主的に事前に調べていた生徒が多かったように思います。

ー受験とキャリア学習

探究学習を体系的に行うために、3年生で外部と連携するキャリア学習の時間をたくさんつくっていますが、受験シーズンと重なって大 変だと感じたことはありません。また、受験のためにキャリア学習をずらしたり、減らしたりすることは生徒のためにならないと思っています。何のために受験をするのか、どの進路を選んだら良いのかなど、生徒にとってプロから話を聞くことができるキャリア学習は将来を考える大切な時間です。進路を真剣に考える3年生にこそ、たくさんの機会を作ってあげたいと思っています。また、宇宙開発に携わっていてTEDのプレゼンで有名な植松努さんなどのプロの方たちの動画を見せたりもしています。社会には色々な考え方 の人たちがいるということを、私たち教員の言葉だけではなく、体験で伝わるように意識しています。

ーtobira実施前と実施後の生徒の変化とこれからのキャリア学習

「将来この職業に就きたい!」と具体的な夢を語る生徒が増えたように思います。元々、本校では興味があることは学校内で実現できる環境があり、例えば、お笑い芸人に興味がある生徒は、漫才を全校生徒の前で披露する場もあります。今年度tobiraではお笑い芸人のマネージャーさんからお話を聞くことができましたが、自分たちが実際にやってみる環境があること、そして関連するプロから話が聞けること、この2つが揃っていることが重要だと思います。来年はプロの方に実際に漫才を見ていただいてフィードバックいただく機会があれば、より嬉しいですね。また、キャリア学習は中学校3年間だけのものではなく、小学校からの積み重ねであるとも感じています。小学校で実施したキャリア学習・総合学習をきちんと引き継ぐことも大切だと感じています。